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相続に関する法律 台湾②
2015年12月31日

 

第6部 台湾法

国立台湾大学 黄 詩淳

各国の相続法制に関する調査研究業務報告書より

平成26 年10 月公益社団法人 商事法務研究会

法制審議会-民法(相続関係)部会資料より

 

第2 章 相続制度の概要

 

1 法定相続人と相続分

 

1 現行法の規定

 

台湾法における法定相続人は、血族と配偶者の二種類である。まず、血族相続人について、民法1138 条と1139 条に規定が置かれている。すなわち、1138 条は、「遺産相続人は配偶者を除き、左の順序で定める。

 

一、直系卑属。二、父母。三、兄弟姉妹。四、祖父母」3であり、1139 条は、「前条で定めた第一順位の相続人は、親等の近い者を先にする」である。血族法定相続人の法定相続分について、第1141 条は「同一順位の相続人が数人いる場合、人数に応じて均等相続する。

 

但し、他の法律で定める者はこの限りでない」と規定している。

次に、第1144 条は配偶者が常に法定相続人であることを定めている。すなわち、「配偶者は互いに遺産相続の権利を有する。その相続分は左の規定により定める。

 

一、第一一三八条で定めた第一順位相続人と同時に相続するときは、その相続分は他の相続人と相等しい。

二、第一一三八条で定めた第二あるいは第三順位相続人と同時に相続するときは、その相続分は遺産の二分の一。

三、第一一三八条で定めた第四順位相続人と同時に相続するときは、その相続分は遺産の三分の二。

4、第一一三八条で定めた第一から第四順位の相続人がいないときは、その相続分は遺産の全部」である。

上述の規定に基づいて計算した結果、各人の法定相続分は以下の通りである。

 

(1) 直系卑属

 

被相続人に子が二人、孫が二人いる場合、1139 条により二人の子が相続人となり、それぞれの相続分は遺産の二分の一である。直系卑属が配偶者とともに相続するとき、配偶者の相続分は直系卑属と頭割りで計算する。例えば、被相続人に子二人と配偶者が存在した場合は、配偶者の相続分は遺産の三分の一である。

 

すなわち、直系卑属が配偶者とともに相続するときは、配偶者の法定相続分は固定的ではなく、直系卑属の人数によって変わることになる。

 

(2) 父母

 

父母のみが相続人であるときは、父と母の各人の相続分は遺産の二分の一である。父母と配偶者が共同相続するときは、配偶者の相続分は遺産の二分の一であり、父と母の各人の相続分は遺産の四分の一である。つまり、配偶者が父母とともに相続するとき、その法定相続分は固定的である。

 

(3) 兄弟姉妹

 

相続人が兄弟姉妹四人である場合は、各人の相続分は遺産の四分の一である。相続人が配偶者と兄弟姉妹四人である場合には、配偶者の相続分は二分の一と定まっており、兄弟姉妹全体の相続分は二分の一であるから、各人の相続分は八分の一である。

 

(4) 祖父母

 

相続人が父系と母系両方の祖父母である場合は、各人の相続分は遺産の四分の一であり、父系と母系両方の祖父母と配偶者が共同相続する場合に、配偶者の相続分は遺産の三分の二であり、祖父母全体の相続分は三分の一であるため、各人の相続分は一二分の一である。

 

 

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お昼ごはんごちそうさまでした。

 

 

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