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家族信託―契約の変更―
2015年12月07日

 

 

 

すみれ

「番人おはよう。」

 

番人

「すみれ、おはよう。今日は寒いね。」

 

すみれ

「うん。天気の話ができるのも四季があるからだ。」

 

番人

「季節の変わり目だから風邪ひくなよ。」

 

すみれ

「うん。番人も。」

 

ポリー

「おはようございます。」

 

すみれ・番人

「ポリー、おはよう。」

 

ポリー

「家族信託って一度利用するともうあとには引き返すことができないんですか?」

 

すみれ

「どうしたの。」

 

ポリー

「1回利用すると、もう後戻りできないと思うと躊躇します。」

 

すみれ

「たしかに。この先どうなるか分からないしね。契約期間も長そうだし。」

 

番人

「予測できる分は、契約の内容で定めておいて、変更で対応できるとしてもね。変更できるのは、家族信託の目的や財産管理の方法、受益者へ給付する財産の内容、そのほか契約全般。

変更の方法について(目的の範囲で)

改正前までは裁判所による変更の規定しかなかった。実務では最初の契約に方法を定めたり、3者の合意で変更したりしていたみたい。今は法律で、

 

1、委託者と受託者と受益者

2、受託者と受益者

3、受託者

4、委託者と受益者

5、受益者

に分かれる。

契約内容の変更によって仕事が変わる場合は、変更を知らない人に知らせる必要があるよ。契約の定めで少し変えたりすることもできる。

 

6、契約の定め(委託者のみで変更することができる。変更を知らせようとしたけど連絡が取れない場合は、変更したものとみなす、など。)

 

7、裁判所が変更する(予測できない状況の変化があって当事者だけでは解決できない場合など。)

かな。」

 

財産を信託する委託者の変更は、契約の定めによる。できないようにしておくと目的が変わる可能性が低くて安定する。

 

管理する受託者の変更は、委託者と受益者がやる。契約で他の方法を決めることもできる。

 

受益者の変更は、原則としてできない。契約の中で受益者を変更できるようにしておくとできる。けど、変更されるんだったら受益者になりたくない人も多いんじゃないかな。

 

 

すみれ

「ほとんど変更できるような気がする。」

 

番人

「予測できる分は予測しておいて、何かあっても対応できる定めが必要かもね。税務署に書類を提出する場合もあるだろうし。」

 

ポリー

「そうですね。管理している受託者と権利を持っている受益者が合意することは最低限必要な感じがします。そうでないと、よく分からないままに変わってすれ違いになってしまいそうだし。あとは受益者に代理人を置いていたらその人の合意も必要ですね。」

 

すみれ

「今まで話合いでやってきたことを、書面にするってことかな。普通家族なら、何か変わったことがあれば電話したりするしね。今まで出来ていなかったら、契約しても出来ないと思うよ。」

 

番人

「すみれ、今日のご飯変更していいかな。」

 

 

 

 

 

ポスト520151207

 

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参考

「信託法改正要項試案 補足説明」法務省民事局参事官室

「逐条解説 新しい信託法」2007 寺本昌広 (株)商事法務