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ロシアの信託
2015年12月04日

 

 

―ソルジェニーツィン「イワン・デニーソヴィチの一日」解題インタビュー録より―(ラーゲルは収容所です。友達への手紙が国に見つかり、そこで8年間を過ごした経験をもとに描いた、淡々とした作品です。)

 

「作家にとっては自分のことを書くのが1番やさしいことを私は承知しています。しかし、私にはロシアの運命を描くことが1番重要であり、1番興味があるように思われました。

 

ロシアが体験したドラマ全体のなかで最も深刻なものがイワン・デニーソヴィチたちの悲劇です。私はラーゲルのことで世間一般にひろまっている間違った噂と対決してみたいと思いました。私はもうラーゲルにいた時分から、その生活の一日を描くことを心に決めていたのです。

 

トルストイはかつて、まる一世紀にわたるヨーロッパ全体の生活は長編の対象になりうるが、ひとりの百姓の一日の生活もまたなりうる、といっています」―

 

すみれ

「昨日はさっぱりしたよ。ロシアに信託はあるの?」

 

ポリー

「すみれ、確認することができませんでした。今のところないんじゃないでしょうか。土地の80%近くは国有のようです。」

 

すみれ

「そっか。想像つかないな。」

 

ポリー

「2007年にロシアの新民法ができました。作る段階において、フランスと似たような形で、民法の中に信託を入れようかというアイディアもありましたが、実現には至りませんでした。民法の中には入っていませんが、フランスの信託(fiducie)が受容されているようです。金融分野じゃないでしょうか。」

 

すみれ

「ふーん。フランスと似ているのかな。」

 

―同、あるインタビューより

「社会が作家に不当な態度をとっても、私は大した間違いだと思いません。それは作家にとって試練になります。作家をあまやかす必要はないのです。社会が作家に不当な態度をとったにもかかわらず、作家がなおその使命を果したケースはいくらもあります。

 

作家たる者は社会から不当な扱いを受けることを覚悟しなければなりません。これは作家という職業のもつ危険なのです。作家の運命が楽なものになる時代は永久にこないでしょう。」―

 

 

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参考

「イワン・デニーソヴィチの一日」ソルジェニーツィン

 

「ハンガリ―・ロシアにおける信託の承認と導入の問題」

ガポール・ハムザ

渡辺宏之

 

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