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母親に物忘れの傾向が。
2015年11月27日

 

すみれ

「ポリーおはよう。」

 

ポリー

「すみれ、おはようございます。」

 

すみれ

「母親がアパートを持っていて、遺言は書きたくない。これまで自分で全部やってきた。これからもぜーんぶ自分でやっていく。あんたたちの世話にはならない。」

 

ポリー

「誰かに言われたのですか?」

 

すみれ

「今日は久しぶりに友達と会ったよ。スターバックスのコーヒーが冷めた。そしてアイスが溶けた。」

 

ポリー

「それは結構長いお話になったんでしょうね。」

 

すみれ

「まぁ、ご馳走してもらえたから良かったんだけど。お母さんの子供は3名いて、少し物忘れが始まっているように感じる。これから何か備えた方がいいのかな。」

 

ポリー

「これまで自分が守ってきたアパートを、これからもどうやって守るか。活かすか。通常の管理の他に、修繕も入るかもしれませんし。」

 

すみれ

「アパートに人も住んでいるしね。子供もいるだろうし。」

 

ポリー

「まだ元気なうちに、誰か管理できそうな子供を任意後見人につけた方が良いと思いますが。認知症の保険としての任意後見です。お母さんはいくつですか?」

 

すみれ

「80歳くらいじゃないかなー。」

 

ポリー

「80歳でも、元気な方はまだまだ元気ですね。」

 

すみれ

「公民館の放送の声も元気いっぱいだよ。マイク要らないんじゃないかな。」

 

ポリー

「もし何もしなければ、認知症になった場合、子供の誰かがアパートの管理をするんでしょうね。子供か、法定の後見人か。亡くなった場合は子供全員で話し合って決めることになりますね。」

 

すみれ

「そうなんだ。」

 

ポリー

「他には、お母さんには認知症の保険として、子供の一人にアパートを信託して管理してもらう。お母さんは、管理費用を差し引いた賃料をもらう。お母さんが亡くなった後は、子供3名で受益権を3分の1の割合で移転させるという方法もあります。」

 

すみれ

「何でわざわざ信託なの?」

 

ポリー

「1つは、遺言の機能を使えるということです。お母さんが亡くなるということを前提にしていません。受益権はいつ移転しても良いように契約で定めることができますが、亡くなった時に移転すると定めることで結果的にゆいごんを書いた場合と同じ結果になります。2つ目が、アパートを共有にしないためです。誰か子供の一人が承継するのなら良いのですが、事情があって共有にする場合、信託することで子供3名が一人ずつ債権を持つので、物権の共有になりません。」

 

すみれ

「私はお母さんが元気でいてくれたらいいよ。アパートに住んでいる人も。

唐衣  きつつなれにし  つましあれば  はるばるきぬる  旅をしぞ思ふ

かな。」

 

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2014 宮田房枝 (株)中央経済社