〒903-0114沖縄県中頭郡西原町字桃原85番地 TEL098-945-9268 受付時間平日9:00~17:00

司法書士宮城事務所 > お便り > 家族信託・民事信託 > 司法書士が司法書士から報酬を貰う

司法書士が司法書士から報酬を貰う
2019年06月07日

 

 

司法書士が司法書士から報酬を貰うようになったのは、いつ頃からでしょうか。

 

 

私が合格した平成19年、最初に配属された司法書士事務所では、少なくともそのようなことはありませんでした。

その司法書士は登記、特に商業登記では少し名前が知られた先生でした。

 

 

1日に何回かは、他の司法書士からFAXや電話の問い合わせがあったり。

FAXを読みながら、書類、書籍がぐちゃぐちゃになっている机や本棚から資料を探してきて回答していました。
電話での問い合わせには、時々要領を得ない質問があったようで、FAXに手書きで、質問事項をまとめてFAXを下さい、と書いてFAXを送っていました。

 

 

 

ぶーぶー言いながらも、大きな体でテキパキと動いて、あんな書類の山から必要な資料を探してくるこの先生は、変な方だなと感じていました。そして勉強会等を主宰して、そのような資料や自分の経験を惜しげもなく公開していく方でした。

そんなやり取りの中でも、教えたから幾ら、チェックしたから幾ら、というお金のやり取りは一切ありませんでした。

 

 

何かお菓子を貰ったり、飲み会で奢ってもらったりはしていたかもしれませんが。
そういうのが当たり前のことだと思っていました。

 

 

 

2番目に配属された司法書士事務所では、同業の司法書士から問い合わせが来ると、何故か張り切ってみえました。頼りにされている、という感じがあったのでしょうか。この司法書士が聞いてくるなんて、よっぽど困っているに違いない、
応えてあげたい、と思ったのでしょうか。

 

 

 

自分たちの仕事以上に、資料を探して丁寧に回答していました。ここでもお金のやり取りはありません。

 

 

登記申請の復代理、簡裁訴訟代理等業務の復代理で交通費(5000円)を頂くことは、私もあります(不動産決済が急に入ったから、訴訟の復代理を依頼するのはどうかと思いますが。現在はそういうのはお断りしています。期日の方が先に入っているんだから、不動産決済は断るか、他の司法書士に全て依頼するのが普通だと考えられるかららです)。
民法上の復代理です。

 

 

 

 

10万円以上のお金が司法書士間で飛び交うようになったのは、民事信託・家族信託が実務として定着し始める平成26~平成27年頃から共同受任、信託契約書のチェック、業務提携等の用語が出てきてからだと思います。
契約の性質は委任契約から請負契約に近いもの、鑑定、非典型的な中身が良く分からないものまで、様々です。

 

 

 

 

謳い文句は
「民事信託・家族信託を本当に理解しているのは日本で〇名しかいない(その中の1人が私)。沖縄にはいない。」
「民事信託・家族信託は一歩間違えたら大変なことになるから、1人では絶対にやらないで下さい。」
「今まで民事信託を年間100件以上受任しています。」
「書籍を出していて、現在第何版です。テレビに出させて頂きました。」
「民事信託・家族信託は、効力が生じてからがスタートであり、長期間に及びます。法人じゃない司法書士事務所では必ず誰かと提携してください(私はお願いされれば提携します。)」
というような感じです。

 

 

 

 

悪いとは思いません。言っている本人は主観的には嘘ではなくて、少しツッコミを入れたくなるぐらいです。

また、今まで司法書士が苦手だと(私が思っている)営業力を磨くうえでも、こんなこと言ってもいいんだーと、少し励まされているような気もします。

 

数えきれないほどの業界団体に入っていたり、出身大学や出身銀行から仕事が入ってくる、

ゴルフと酒で接待とかよりは、むしろ良いのではないかとも思います。

自分の身の丈を考えながらですが。

 

 

 

さて、先に出てきた大きな体の司法書士先生は、債務整理も過払金が出てきてからは受任しなくなり、民事信託が広がる前に亡くなってしまいましたが、生きていたら何て言ってたでしょうか。怒るととても怖いんです。