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不動産の共有、共同企業
2015年10月23日

 

ポリー

「あっちにある不動産の共有って何?」

 

すみれ

「あの不動産の共有ですね。ポリーも散歩しながら色々考えているんだね。」

 

番人

「昨日は保育園の運動会の練習がなかったから良かったよ。小雨がぱらぱら降ってたね。イメージとしては、共同企業ってものを考えるといいんじゃないか。岩井克人さんだよ。岩井さん。」

 

 

岩井克人さんの著書、「会社はこれからどうなるのか」(2003)から―

 

八百屋のような共同企業の場合も、一見すると、下線は挿入(個人事業主のラーメン屋さんと)同じであるように見えます。共同所有者である夫婦は、仕入れ先と購買契約を結び、お客と販売契約を結び、家主と賃貸契約を結ばなければなりません。

 

だが、ここで重要なのは、この場合、その契約書には共同所有者である夫婦の名前がともに記載されていなければならないということです。なぜならば、共同企業においては、すべての共同所有者は、むすばれた契約にかんしてそれぞれ等しく権利と義務をもっているからです。それゆえ、もし共同所有者のあいだで争いがあったり、そのうちのひとりが病気や老齢で手を引いたり、あるいは死亡したりすると、原則的にはそれまでの契約は無効になり、新たに契約書を書き直さなければならなくなるのです。それは、共同企業にも、外部の契約相手にも、費用がかかる事態です。

 

たしかに、夫婦が所有している八百屋のように小規模な共同企業の場合には、このような事態を心配する必要はそれほど大きくはないでしょう。だが、だんだん共同企業の規模が拡大していくと、共同所有者の数も増え、外部との契約関係も複雑になっていきます。

 

そうすると、共同所有者間の内紛や一部の共同所有者の脱落などによって、それまで結んでいた契約書を書き直さなければならなくなる頻度が加速度的に上昇し、そのための費用も加速度的に増加してしまうことになるのです。それは、共同企業と外部との契約関係をいちじるしく不安定なものにしてしまいます。それによって、外部の個人や企業も、この共同企業と長期的な契約関係をむすぶことを躊躇するようになってしまいます。―

 

番人

「ポリーは果物とか取ったりしないんだろうな。賢いからな。共有持分は犬もくわねえっていうよ。」