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ネパール 民法典草案2
2016年04月11日

2016年加工編

法務省調査研究報告 ネパールにおける現行民事法の現状と今後の立法動向より抜粋
第8節 2010 年民法典草案 第1項 基本原則の特色

 

第1 章で触れたように、ネパール社会の変容によって現行法である Muluki Ain で は条項の整理や改正もしくは追加が必要となり、2010 年民法典草案が作成されるよ うになった。第 3部が家族に関する条項であり全 203 条である。ただ、家族関係をめ ぐる紛争に直接かかわる条項は財産法の中にも散らばっており、まとまりを若干欠くものとなっている。
家族法の基本原則は、憲法草案の基本原則でもある個人および男女の平等である。 しかし、他方では、家族財産や扶養をめぐって家族集団を重視する団体主義的な原則も見られ、ネパール社会の「現実」を反映したものとなっている。

 

理論的には相反する条項が見られる妥協的な側面は否定できない。また、家族関係をめぐる紛争とその 処理原則には地域的な多様性が顕著にみられるために、判断基準などを地域の慣行に 委ねることを認める条項もあり、国家法としての統一性が完全ではない。ただ、ネパ ール社会は人種の多様性(少数民族の多さ)や南北または高地低地による社会構造の違いなどが顕著であり、地域の実態を重視することも不可避であろう。

 

 

 

すみれ
「不可避っていうか重視した方がいいんじゃないか。」

 

 
現行法と 2010 年民法典草案の関係は以下の表のようになっている。
2010 年民法典草案 現行法 第 3部「家族法」

(第1章) 「婚姻」 (67~84 条)
(第2章) 「婚姻の効果」 (85~92条)
(第3章) 「離婚」 (93~104 条)

(第4章) 「親子関係」 (105~123条)

(第5章) 「親権」 (124~134 条)

(第6章) 「後見」 (135~152 条)
(第7章) 「保佐」 (153~166 条)

(第8章) 「養子」 (167~185 条)

(第9章) 「国際養子」 (186~207条)

(第10章) 「家族共有財産分割」 (208~239条)

(第11章) 「遺言」 (240~255 条)

(第12章) 「相続」 (256~269 条)
← 「1853年国法」 (第4部:第17章) ・ 「1853 年国法」(第 4部:第15 章) ← 「1853年国法」(第 3部:第 13 章など に関連条文) ← 「1853年国法」(第 3部:第12 章) ← 「1853年国法」(第 4部:第12 章) ← 「1991年子ども法」 ← 新設( 「1853 年国法」(第 1 部:第 1章 などに関連条文) ← 新設 ← 「1853年国法」(第 3部:第15 章) ← 新設 ← 「1853年国法」 (第3部:第13章) ・ 「1853 年国法」(第 3部:第14 章) ← 新設 ← 「1853年国法」(第 3部:第 13 章・第 16 章)

 

 

 

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