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PartⅢ どこが変わった?ここが変わった!⑨ (仮訳)
2016年02月23日

Q 契約の相手方から債務の履行がない場合、契約はどのようになるのでしょうか?

Q What will become of the contract when counterpart of the contract doesn’t perform his/her obligation?

 

A 債務者に免責事由がない限り、債務者は損害賠償の責任を負うことになります。

A If the obligor doesn’t have excuse, he/her takes a burden of damages.

 

 

たとえば運送業者に安価な50円で書類を配達してもらう契約を結んだものの、大雪のために約束の期日までに書類を届けられなかった場合、この契約はどのようになるのでしょうか。契約を締結したものの、その約束(債務)を果たせなかった場合(債務不履行)、債務者は、契約を解除され、損害の賠償をしなければならないということになります。

 

You contacted with a company of transportation for delivery the documents at a low cost of 50 yen. But the company couldn’t deliver the documents because of heavy snow. What will become of the contract? An obligor make a contract with an obligee, but the obligor couldn’t perform his/her obligation. The contract is discharged, and the obligor must recover the damage.

 

しかしながら、債務が債務者の責任によらずに債務の履行ができなかった場合にまで責任を負わせることは適当とは言えません。そのため、現行民法では債務の不履行の責任は、債務者に責任を負わせる理由(帰責事由)がない限り、契約の解除や損害賠償請求を認めないことになっています。

 

But if the failure to perform his/her obligation is due to reasons not attributable to the obligor, it is not proper that the obligor accepts some liability for the obligation. So on the existing Civil Code, if the reason to accept liability for the obligor doesn’t exist, the obligee may not cancel the contract or clam for the damage.

 

これに対しては、いったん契約を結び、自分の債務を履行する責任を負った以上、それを果たせない場合にはよほどの事情がない限り、債務者は責任を負うべきではないか、債務者の一方的な事情によって債務者の責任を免除することは適当ではないのではないかという指摘もなされていました。

 

If the obligor takes responsibility for his/her obligation, the obligor shall take the responsibility when he/she can’t fulfill his/her obligation. It is not suitable rule that excuse the obligor from his/ her obligation, by a one-way the obligor’s situation.

 

そこで、新しい民法では、債務者の責任が免除される場合を債務者の事情に限らず、契約その他債務の発生原因や取引上の社会通念に照らして債務者の責任ではない事由(免責事由)によるものでない限り、債務者は債務不履行による責任を負うことになります。

 

On the new Civil Code, the obligor must accept some liability for the obligation without the reason which doesn’t seem obligor’s liability from contract, the cause of the obligation and socially of deal accepted idea.

 

先ほどの事例では、50円で書類を配達するという契約を結んだため、債務者である運送業者は当然、期日までに書類を配達する義務を負うのですが、この契約は債務者が平常時に安い料金で書類を届けるという契約であり、大雪などの場合にもこの安値で配達することは想定していないとして、債務者の責任は免除されるということになりそうです。

 

The trucking company (the obligor) has an obligation to deliver the documents by the due date because they make a contract to deliver the documents for 50 yen. But this contract is a contract to deliver documents for low price on normal situation. So, the obligor will be exempt from his/her responsibility because this contract doesn’t suppose that they deliver the document for low price at heavy snow.

 

出典:『民法改正でくらし・ビジネスはこう変わる!』 2015年 日本司法書士会連合会 ㈱中央経済社

 

 

昨日、北海道の網走市で流氷接岸初日というのを迎えられたそうですね。

私は一度、ガリンコ号というのを見たことがあります。そのときは、海は見渡す限りガチガチに凍り付いていて、海岸から少し離れた所をガリンコ号がゆっくり航行すると、そのせいで割れた氷の塊が波に乗ってゆらゆら揺れていました。

その様子は、凍って地面のように歩いていけそうな海原よりも、“流氷”っぽいと思った記憶があります。